【サイトをゼロから作り直した話】こだわりを捨ててサイト放置から脱出

1.はじめに
このたび、WEBサイトを大幅にリニューアルしました。
以前のサイトは、自分でコードを書いて制作した「こだわりの自作サイト」。
ですが、実際に運用していく中でいくつかの問題があり、
今回思い切ってリニューアルに踏み切りました。
このブログでは、
- なぜリニューアルが必要だったのか
- どんな課題があったのか
- WordPressにした理由リスト
- 世界観の変化
- サイトは“育てるもの”という考え方
こういった背景を丁寧にお話ししていきます。
2.コーディングにこだわっていた理由
私は職業訓練校でHTMLとCSSを学び、その後、オンラインスクールでjQueryも学びました。
その時の印象としては、コーディングは
数学のように答えがはっきりしていて、「正しいものを積み上げていく」ような感覚
がおもしろいと思いました。
たった一か所間違いがあるだけで画面の表示はうんともすんとも言わないので、
どこが間違っているのかを探すのに何時間も費やすこともありました。
でも間違いを見つけて直すと、これまでの苦労が嘘のように画面に表示され、達成感があります。
その感覚は、デザインを学び始めた初期の私にはデザインでは感じられない喜びでした。
デザインは白か黒か、ではなく、グレーな範囲が多くあります。
自分の作ったものが正しいのか間違っているのか、正解が分からず悩んだのですが
コーディングは違います。
正解か不正解か、がとてもはっきりしています。
そこに楽しさを見出した私は、コーディングをもっとやりたいと思いました。
また、デザイナーとして活動していくうえで
「コーディングはできなくて」「コーディングは苦手で」という声を聞く機会も多くあり、
コーディングが楽しいと思える私は、強みポイントだと思ったのです。
「コーディングもできるデザイナー」としてやっていきたい。
という気持ちがあり、最初のサイトはすべて手打ちで制作しました。
ただ、そのこだわりが後々「更新のしづらさ」につながることになります。
3.実際にぶつかった壁

手打ちサイトを運用する中で、こうした課題が次々と出てきました。
・お問い合わせフォーム(PHP)の構築で躓く
・CMSの導入が難しく、毎回コード修正が必要
・実績紹介もコード修正が必要で負担大
・気軽に更新できず、少しずつ触らなくなる
この「更新できない状態」が積み重なって、
最終的にはサイト運用が完全に止まってしまいました。
| コーディングしたサイト | ノーコードツールを使ったサイト | |
|---|---|---|
| 更新の難易度 | コードの知識がないと難しい | 誰でも簡単にできる |
| 更新スピード | 難しい分時間がかかる | すぐにできる |
| 扱いやすさ | コードの知識がないと難しい | 感覚的に扱える |
| 実案件の需要 | 大企業レベルの案件じゃないとほとんどない | 多い |
| コスト | デザインから実装までの工程が多い分高額になりやすい | 工程が少ない分抑えられる |
4.実務を通して気付いたこと
実際にデザイナーとして案件を受けるようになって気付いたのは、
「ノーコードツールがものすごく優秀」ということ。
WordPress、STUDIO、Wix、ぺらいち…などなど
世の中には数多くのノーコードツールがあって
実務の現場ではノーコードが主流だということ。
そしてお客様が求めるのは
「自分でも更新しやすいサイト」。
大事なのは
コーディングができる < 運用を続けられるサイトを作る
ということの方が圧倒的に価値があるということ。
5.WordPressを選んだ理由
私は今回、WordPressでサイトを再構築しました。
その理由は以下の通りです。
- 更新しやすい
- ブログと相性が良い
- 世界観を整えやすい
- 長期運用に強い
- お客様も扱いやすい

6.世界観のブラッシュアップ
今回のリニューアルでは、デザイン面でも大きく見直しました。
私のブランドの軸は
「すがすがしい清潔感と信頼感」。
・色味→白をベースに清潔感を
・余白→ゆったりとした余白を取り洗練された印象を
・フォント→可読性を意識
・導線→見て欲しい流れと、ユーザーが知りたいことを意識
・見せ方→得意なことや強みをしっかりと、でも押しつけ感なく伝える見せ方を
すべてを今の自分の価値観に合わせて整えました。

7.サイトは“育てていく”もの
今回のリニューアルを通して、
サイトは一度作って終わりではなく、“育てていくもの”だと改めて感じました。
事業の方向性も、
届けたい相手も、
サービス内容も、
少しずつ変わっていくもの。
だからこそ、サイトも定期的に見直しながら
今の自分に合わせてアップデートしていくことが大切です。

8.おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございます。
次回は、
・Studio
・WordPress
・Shopify
それぞれの特徴と、
あなたに合うツールの選び方についてご紹介します。
更新しやすく、育てていけるサイトを一緒に作っていきましょう。


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